【マイナス金利の影響】日本はなぜ低金利なのか?

【マイナス金利の影響】日本はなぜ低金利なのか?

  • 2019年1月28日
  • 2019年12月17日
  • 経済
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本日は、日本の金利が低い理由について考えていこうかと思います。

普段あなたが使っている身近な銀行の金利を知っていますか?

 

「みずほ、UFJ、三井住友」の日本3大銀行の普通預金金利が0.001%。

定期預金になると0.01%程度になります。

 

ネット銀行の定期だと0.1%をつけてくれるところも見かけたりします。

個人向け国債は、現在0.05%です。

 

貯蓄型保険である個人年金保険は、

30年かけて運用してもらって年利に換算すると0.5%程度です。

 

日本の金融機関のどこに預けても、ものすごく低金利なことがわかります。

 

どうして日本は、こんなに低金利なのか?

 

それは、日本が低金利になってしまっている原因に、

「マイナス金利導入の影響と日本の借金」が関係しています。

 

今回は、マイナス金利の影響についてお伝えしていこうかと思います。

 

本記事では、

・ マイナス金利とは、何か?

・ マイナス金利による私たちの影響とは?

・ 日本銀行に預けるお金に対して、マイナス金利をつけること。

・ 預金金利を下げて、投資や消費への行動を促す。

これらについて、解説していきます。

 

資産形成を初めて学ぶ方は、こちらの記事を読んで下さい。

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銀行の仕組みと経営事情を理解する

 

銀行の仕組み

 

マイナス金利政策について、知る前に、銀行の仕組みについて理解することが必要です。

 

銀行が利益を得ている3大業務は、「預金、融資、為替」の3つです。

 

銀行は、預金保険機構によって、預金者のお金を守り、

融資によって、お金を循環させて、経済活動を活発にする役割があります。

 

預金業務

 

銀行は、個人や企業からお金を預けてもらい、

預金者がお金を預けたり、引き出せたりする管理をします。

 

融資業務

 

預金者から集めたお金を個人や企業、国へ利子をつけてお金を貸しています。

 

銀行は、この利子を最終的な儲けとしています。

そして、利子の中の一部を私やあなたにお礼として渡しています。

 

為替業務

 

「振込、送金、口座振替」など、口座間で現金を移動させることや、両替などです。

この際に、発生する手数料が銀行の利益となります。

 

融資(貸付)経営事情

 

銀行からお金を借りる時、すぐに借りられない経験はないでしょうか?

必要な時に限って貸してくれない。

 

それが日本の銀行と言っても過言ではないかと思います。

それはなぜかというと、お金を貸す側になって考えて見みましょう。

 

貸す側としてみれば、本当にお金が返ってくるのかという心配があると思います。

貸す相手に対して、返済する能力があるかどうかを見極めること必要です。

 

一般的にお金を借りる時に審査に通ったとか言いますよね。

 

審査の対象となるのが個人と企業になるわけですが、

この審査は、銀行にとって調べるのにとても労力がかかります。

 

労力をかけて調べたとしても、

人や企業のもともとの信用は、大きなものではありません。

 

しかし、国はどうでしょうか?

国に対する信用調査は、そもそもいりません。

 

つまり、費用対効果が抜群なわけです。

 

銀行は、個人や企業への融資よりは、

国(日本銀行)へお金を預け、その代わりに国債を発行してもらっています。

 

国債の利子(金利)を儲けにする方法をとっています。

ちなみに、国(日本銀行)が国債を発行して、銀行からお金を集めることを売りオペレーションといいます。

 

 

マイナス金利

 

2016年1月29日、日本銀行(以下日銀)はマイナス金利政策を発表しました。

民間銀行の日銀当座預金にある超過準備に対して、-0.1%のマイナス金利にするもの。

2月16日より実行されています。

 

マイナス金利政策 日本銀行総裁「黒田東彦」

この実行者は、日銀の黒田東彦(くろだはるひこ)総裁です。

 

これ何を言っているかというと、

各銀行は、ある一定額のお金を日銀に預けなければならないのです。

 

準備預金制度として、法律に明記されています。

この法定準備金は、各銀行が納めておかなければならないので金利は0%(無利息)です。

 

2015年12月あたりまでは、法定準備金を超えてお金を預けると金利が0.1%つきました。

なので、個人や企業に貸付するよりは、安全な国へ預けていたのです。

 

マイナス金利の狙い

 

2016年から、準備金を超える部分に対しては、わざとマイナス金利をつけました。

銀行が国に準備金以上に不必要にお金を預けたら、損をするような仕組みにしたわけです。

 

そうしないと、個人や企業に銀行が融資をする努力をしないのです。

個人や企業に融資をすることで、経済活動が活発化することが期待できます。

 

これによって、銀行は、個人や企業への貸付をしないと儲けがでにくくなりました。

 

ただ、この政策によって、私たちの預金の金利がマイナスにはなりませんが、

徐々に下がっていく影響を受けました。

 

これは、何も銀行だけに向けた政策ではありません。

私たちにも関係がある政策です。

 

日本人は預金が大好きで、たくさん預金しています。

景気が良くなる為には、お金の循環が必要です。

 

循環というのは「使っては、もらう」を繰り返すことができれば良くなります。

 

しかし、

現在は「もらっては、貯める、預金」を繰り返している状況になり、

銀行は、日本銀行へ預けるという悪循環。

 

そこで、

預金の金利を下げて、投資と消費に回してもらいたいのです。

 

・ 各銀行に、融資業務の努力をさせて、お金の循環をさせる。

・ 国民が必要以上に預金をしないように、金利を下げる。

 

マイナス金利による影響

 

銀行は、預金者のお金をただ預かっているだけでは、利益を生みだすことはできません。

これは、私やあなたにも同じことが言えるでしょう。

 

余っているお金を持っていても増えることはないので、運用に回すことが必要です。

以前に比べて銀行からの融資の審査が甘くなり、金利が低くなっていると思います。

 

さて、ここで銀行側に大きな問題が1つあります。

 

それは、今まで預金者のお金を国債として国に貸していました。

しかし、国が国債に対してマイナス金利をつけました。

 

銀行は、私やあなたの預金を担保に、大量に国債を持っています。

 

マイナス金利になった今、大量に国債をもっていると銀行が損をしてしまいます。

そこで、次の政策を同時に行いました。

 

アベノミクスとマイナス金利

アベノミクス この道

 

ここで政府と日本銀行がある政策を行いました。

テレビのニュースや新聞、SNS等で一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

 

そうです。

アベノミクスという金融緩和政策を行いました。

 

これは、大量にお金を印刷し、物価上昇させて、経済活動を活性化させることが狙いです。

 

アベノミクスについては、こちらの記事をどうぞ。

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アベノミクス この道

 

具体的には、

大量に印刷したお金で、各銀行が持っている国債を日銀が買っています。

これを買いオペレーションといいます。

 

銀行は大量に保有した国債を日銀へ売って、現金化しました。

これによって、銀行は大量のお金を持つことになりました。

 

さて、

銀行はお金をだたもっているだけでは、儲けがでない話しを先ほどしましたね。

 

金融緩和政策により、

融資をする努力をしないと、銀行に儲けがでない政策をつくりました。

 

現在、マイナス金利導入の影響によって貸付の金利は下がっています。

各銀行の貸付努力よって、経済活動を活発化しようとしています。

 

その反面、

預金の金利は限りなく下がっている状態です。

 

預金の金利が低くても、国民がたくさん預けてくれるので金利を動かしません。

もしかしたら、国民が必要以上に銀行預金をしなければ銀行にお金がなくなります。

 

そうなったら、金利を上げざるをえないかも知れませんね!

 

まとめ

 

・銀行の経営は、貸付の利息(金利)によって儲けがでる。

・貸付は、個人や企業より信用のある日銀へ貸す。(国債発行)

・マイナス金利導入によって、銀行が国債をもっていると損をする。

・マイナス金利導入によって、預金の金利が低くなった。

・銀行の個人や企業へ融資する努力が求められている。

 

このようなマイナス金利政策を行うことによって、

「銀行が日銀に預けること」「個人が銀行に預けること」を制限しようとしたのです。

 

その為に金利がものすごく低くなっています。

 

じゃあ、金利ってこの先上がらないのか?

次回、金利を上げられない理由についてお話ししていこうかと思います。

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