【学資保険の必要性】学費の積立は本当に保険でいいのか?

【学資保険の必要性】学費の積立は本当に保険でいいのか?

本日は、私たちにとって身近な貯蓄型の保険がもう1つあることをお伝えしていきます。

 

ご家庭をもつ予定のあなた、または既にもっているあなたなら、お子さん生まれた時に一度は必ず考えると思う保険です。

 

それが、学資保険です。

 

これは、将来の大学などに進学する為の学費を保険で積み立てて備えていくものです。

個人年金と同様に、この学資保険も本当に必要なのでしょうか?

 

本記事では、

・ なぜ、保険で貯蓄ができるのか?

・ 学資保険で、効率的な学費が貯蓄できるのか?

・ 保険は、国債で運用している投資商品。

・ 学資保険は、年間の授業料の値上がりより、殖えていない。

これらについて解説していきます。

 

資産形成を初めて学ぶ方は、こちらの記事を読んで下さい。

関連記事

こんにちは。すまいる らいふ岩澤です。本記事では、これから資産形成や資産運用を考えているあなたに、まず、こんな現状なんだということを知ってもらいたいと思い記事をまとめました。 具体的には、資産形成を[…]

初めて資産形成を学びたいあなたにおすすめ記事

 

学資保険の仕組み

 

保険は投資商品

保険と言えども、保険会社は、あなたから預かったお金を増やしていかなければなりません。

 

どういうことかというと、お金を増やす=投資ということになります。

つまり、保険は立派な投資商品であることを理解して下さい。

 

そして、何に投資をしているのかについてですが、

 

円建ての学資保険の場合、

主に日本国債(日本債券)に投資して、運用しています。

 

では、学資保険ではなくて、個人向け国債で学資保険の替わりにすればいいのではないかと思うところです。

しかし、国債にも種類があります。

 

それは、個人向け国債と金融機関向けの国債です。

その金融機関向けの国債に、超長期国債というものがあります。

これは、金融機関(銀行や証券会社、保険など)しか買うことができません。

 

長期の運用なので、

個人向け国債が0.05%に対して、0.4%程度の利回りがでます。

個人向け国債より運用の利回りが良いです。

 

この超長期国債の運用利回りをご覧ください(2019年12月現在)

・ 10年の運用で、-0.005%の運用利回り。

・ 20年の運用で、0.29%の運用利回り。

・ 30年の運用で、0.433%の運用利回り。

・ 40年の運用で、0.463%の運用利回り。

 

貯蓄型の保険の1つである個人年金保険も同じ仕組みになっています。

関連記事

保険で、老後へ向けた貯蓄の対策をすることができるのは、ご存知でしょうか?保険で貯蓄をしていく場合、個人年金保険という商品が選択支となります。 しかし、現代の保険では、効率良く貯蓄をすることが困難な時代となっ[…]

【個人年金保険の必要性】保険で貯蓄はするべきか?

 

 

学資保険の現状

 

返戻率

 

返戻率とは、掛けた年数によってどれくらいお金が戻ってくるかを知る為のものです。

 

2019年現在の優良学資保険の一覧です。

保険会社返戻率
ソニー生命の学資保険104.4~108.0%
フコク生命の学資保険102.5~105.5%
明治安田生命の学資保険103.1~105.0%
日本生命の学資保険102.2~104.9%
JA共済の学資保険101.0~104.2%

 

この返戻率ですが、100%が支払った保険料全額(元本)です。

100%を下回ると、掛けたお金より下回ってお金が返ってきます。

 

単純に減って返ってくるので、損をします。

実際に日本の学資保険で、100%を下回ってしまう商品があります。

 

超有名どころのアフラックの学資保険のシミュレーションです。学資保険の現状

 

掛ける期間が18年、10年ともに返戻率が100%を下回っています。

 

返戻率の計算方法ですが、

貰える保険料の総額1,800,000円÷支払った保険料1,870,128円=96.2%

 

よって、100%以上の商品が優良と言われています。

先ほどの返戻率の比較した表で、一番返戻率が高いソニー生命の学資保険でみると、

 

例えば、18年保険料を支払って、返戻率が108%になるとします。

 

これは、18年間で8%増えたということになります。

 

ちなみに、この8%が増えた分が、日本国債で運用した利益(増やした分)なります。

 

返戻率がわかっていても、1年間でどれくらい増えているのかがわかりません。

 

1年間の利回りを知る為に計算をします。

1年間の運用の利回りの計算ですが、100%は掛けた保険料(元本)なので、100%は除きます。

 

そうすると、

8%(増えた分)÷18年間=0.4%(年間に増えるお金)

 

1年間の運用の利回りが、0.4%になります。

この利回りが高いかどうかは、返戻率だけわかっていても不十分です。

 

後述するインフレ(物価上昇率)を考慮した「実質金利」を見ないと判断できないと考えて下さい。

 

よって、ここまでは学資保険の利回りがどのくらいなのか理解する程度でかまいません。

 

解約返戻率

 

貯蓄型の保険は、満期まで待たずに中途解約してしまうと、

必ず支払ったお金が全額返ってこないことがあります。

 

つまり、始めたら返戻率が100%以上になる年数まで、かけ続けないと必ず損になってしまうことがあります。

 

この仕組みは、個人年金保険と一緒ですね。

つまり、お金の流動性が悪いということです。

 

保険屋さんとの話し

 

あなたは、こんなことを言われた経験はありますか?

保険屋さんが「銀行の定期預金より学資保険は、金利が良いですよ」と。

 

定期預金の金利

・ ネット銀行の定期預金の金利だと0.1%。

・ みずほ、UFJ、SMBC、郵貯は、0.01%。

 

もし、そんなことを言ってきたら、3流の保険営業マンだと思って下さい。

 

私の出会った保険営業マンは、しっかりとインフレを考慮した説明ができる人でした。

なので、個人年金保険や学資保険を勧めてくる営業マンではなかったです。

 

ただ、こんなことを言われました。

 

「岩澤さんは、知識があるからインフレなど重要な話をできますが、

お客さんによっては、インフレの説明がものすごく売り込まれていると感じる人がいるので、

説明をあまりしない時があります」と話していました。

 

「買うのはお客さんなので、(インフレの理解が)大切なことなのですが・・・

あまり強く言えない苦労もあります」など話してくれました。

 

なるほど!( ゚Д゚)

 

しかし、金利とインフレ(物価の上昇)との関係性を理解しないで、

金融商品を契約する、契約者側の私たちにも責任があると思います。

 

保険営業マンの売り込みで、騙されているんじゃないかと感じることもありますが、

買う側の私たちにも金融知識がないことが、問題のようにも気づかされました。

 

やはり、お金の勉強をすることが今の時代に必須と感じる場面でした。

気になる方は、マネーセミナーなどに積極的に足を運んでみてください。

 

すまいる らいふでも

資産形成セミナー東京八王子「知って得するお金の基礎講座」を毎月開講しています。

 

 

学資保険でお金が殖えるよりも、授業料の方が高騰

 

なぜ、授業料が高騰しているのかと、言いますと、

物価が上昇しているからです。

 

日本のインフレを知ろう

 

日本を含めて世界の物価は、昔から現在、未来へかけて少しずつ上昇しています。

物価が上がる事をインフレーションと言います。(以下インフレ)

 

毎年どれくらい物価が上がっているかを表すのが、インフレ率です。

現在日本は、アベノミクスにてたくさんのお金を印刷しています。

 

年間の物価上昇2%を目指して、1%程度上昇しています。

関連記事

これから資産形成する為に、投資を始めようとするあなたへ。投資と国の経済状況は、密接な関係であります。その為、経済の知識を持っておくことが投資を失敗しない為に重要です。 日本では、2013年か[…]

アベノミクス この道

 

授業料が上がる

 

これから、学資保険を始めようと考えているあなたは、

当たり前だと思いますが、将来の授業料を払う為に、学資保険を行っていくと思います。

 

そこで、過去の授業料が、実際にどのくらい上昇しているのかについて見ていきましょう。

授業料のインフレ

2005年から2015年の10年間で、最大35.6%の授業料が上がっています。

 

これは、1年で約3%の授業料のインフレを起こしています。

その他の大学でも、約1%程度インフレを起こしています。

 

授業料は、進学する大学によっては、

1年で1~3%のインフレを起こしていることがわかると思います。

 

実質金利は、マイナスになる

 

物価上昇にて、授業料が高騰していることが、何を意味するかというとを説明します。

 

先ほど学資保険の利回りをご説明しました。

思い出して頂きたいのですが、

 

ソニー生命の学資保険では、1年で0.4%増えているのに対して、

授業料は、1年で3%増えています。

運用しているお金が殖えているかどうか確かめるには、

実質金利を見ればわかります。

 

実質金利の計算は、名目金利−物価上昇率=実質金利

 

学資保険で年間殖える率-物価上昇率で考えればいいので、

 

0.4%−1%=-0.6%で、
実質金利がマイナスとなった為、学資保険では、お金は殖えていかないと言えます。

 

詳しい金利の考え方については、こちらを参考にしてください。

関連記事

あなたは、資産形成でお金を殖やしていこうと思った時に、金利や利回りが最低どれくらいあればいいのか考えたことありますか? 現在の金利および利回りは、・ 銀行預金は、0.001%~0.1%・ 貯蓄型[…]

金利の考え方】金利の正しい見方を間違えると、お金は増えていかないことに気がつこう!

 

学資保険で貯蓄は有効か?

 

日本の保険全般は、

超低金利の日本国債での運用している為、満期時の返戻率がとても引くことがわかったと思います。

 

これは、言い換えれば、

保険会社も日本の経済・財政の影響を受けて、経営がとても苦しい状況である。

国民に保険という本来の良い商品を提供できなくなっていることが言えるでしょう。

 

学資保険で積み立てている間に、学資保険の運用利回りよりもインフレが勝ってしまい、

効率良く殖えていかないです。

 

そして、ものすごく授業料が高騰しているこの時代に、学資保険で学費を貯蓄していく選択肢は、

 

保険会社の商品があったとしても、選択肢はないに等しい状態で、おすすめできないです。

 

まとめ

 

  • 保険は日本国債で運用している投資商品であること。
  • お金を増やす時は、必ずインフレ(物価上昇率)を一緒に考える。
  • 返戻率が100%を下回ると、損をする。
  • 返戻率が100%を上回っていても、インフレに負けると損をする。

 

これから真剣に貯蓄を考えていきたい方へ

資産形成セミナー東京都八王子「知って得するお金の基礎講座」を毎月開講しています!ご興味ある方は、ご参加下さい!

 

【学資保険の必要性】学費の積立は本当に保険でいいのか?
最新情報をチェックしよう!